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2021.03.20
導入事例

空気を作っていないのに電気代がかかる…そんな嘘みたいな事は本当にある

三栄商会は60年以上、コンプレッサー販売や設置・メンテナンスに携わってきました。

コンプレッサーの省エネ診断を通じて、工場の電気代コストダウンなどもご提案しています。

 

コンプレッサー更新導入による省エネ

現在、コロナ禍で生産量の変動がかなりあり、工場によってはエアーの使用量の変動もそれに伴い変化しているのではないでしょうか?
よくあるお話で、コンプレッサーが2台あり、
・1台は定速機でほぼ100%で動かし、
・1台はインバーター機で負荷に応じて動かす
という運用をされているお客様は多いと思います。

 

しかし、この時代の変化によって、定速機を100%で動かせない時があります。そうなると”アンロード”と呼ばれる状態に陥りやすいです。
”アンロード”=負荷が減り、空気を作っていないのに、いつでも空気を作れる状態に復帰できるように電気代を使って圧縮機を回している状態。

 

これ、本当にムダなんです。
20kWのムダに気づかず、回しているお客様がいたりします。
もったいないですよね。

 

年間600万円のムダを削減

先日、10年以上前から使っているコンプレッサーを最新機種に交換し、年間600万円程のムダの削減につなげることができました。(生産量が減っているので、実質年間1000万円近くまで削減)

 

・黄色:現状 使用エネルギー
・緑色:提案 シュミレーションエネルギー

 

 

赤枠に囲われた所は、上記の”アンロード”と呼ばれる状態です。

約180KW程、ムダに電力を消費しています。生産量が減ってきたらなおさらムダになっているのです。

 

最新のインバーター機種(エアーを使う分だけ、電気を使う機種)にすると、これだけの差が出ます。

又、計測した際に、カタログ値よりも電気を使っている事も反映したため、このように大きく効果としては出ました。

 

今回はコンプレッサーだけでなく、ドライヤーやダクト、基礎、ガラリなども併せて提案させていただきました。新機種が大きいため、配置図面(コンプレッサー・ドライヤー・ダクト・基礎・ガラリ等)を作成し、工事が行き詰まらないように努めました。

 

 

もっと改善したい部分はあったのですが、投資額との兼ね合いもあり、現実可能な範囲で工事を行い、問題なく工事を終えました。
お客様が電気代の請求書を見ながら笑顔になられていたので、本当に貢献できてよかったなと思います。CO2の削減にも寄与できました。
ご協力していただいた関係者の皆様には感謝です。

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